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屋内消火栓の仕組みとは?使用時の注意点について

初期消火を目的として設置されている「屋内消火栓」をご存じでしょうか。
実際に見たことはあっても、放水の仕組みや使用時の注意点まで把握している方は少ないと思います。
今回は、屋内消火栓の仕組みや使用時の注意点についてお話しいたします。

▼屋内消火栓の放水の仕組みについて

屋内消火栓は、格納されたホースやノズルを火元まで近づけ、放水によって火を消す仕組みとなっています。
火災が起きてから放水までの主な流れは以下の通りです。
 
①消火栓ボックス内のバルブを開放する(同時に消火ポンプが起動)
②ホースを延長
③筒先を構え、ホースのノズルコックを開放する(放水が始まります)
バルブを開放することで貯水槽の水が配管の中に入り、ホース・ノズルを通り、水が外に放出されます。

■使用時の注意点

屋内消火栓を使用する際の注意点についても見ていきましょう。
 
・ホースの折れや曲がりに気を付ける
延長させたホースに折れや曲がりがあると、放水圧力を損ないやすいです。
ホース展開時はホースをまっすぐ伸ばし、折れ・曲がりがないようにしましょう。
 
・油火災や電気火災には使用しない
屋内消火栓から放出されるのはただの水なので、危険性が高い油火災や電気火災の消火活動には使用できません。
 
・1号消火栓は2名以上で操作する
1号消火栓は、全ホースを引き出さないと利用できない為、2名以上で操作を進めなくてはなりません。
 
・放水中はノズルを手放さない
放水中にノズルを離すと、水圧によってノズルが暴れてケガをする恐れがあります。

▼まとめ

屋内消火栓は、ボックス内のバルブを開放することで、水が外に放出される仕組みとなっています。
使用する際の注意点は、ホースの折れ・曲がりに気を付けることや、油火災・電気火災には使用しないことなどが挙げられます。
火災の際は落ち着いて行動し、手順を守って安全にホースを展開しましょう。