スプリンクラーヘッドの有効散水半径について
投稿日 2022年2月14日
「火災が起きた時のスプリンクラーの散水距離はどれくらいなのだろう?」と疑問をお持ちではありませんか。
この記事では、スプリンクラーヘッドの有効散水半径について解説いたしますので、一度参考にしてください。
▼スプリンクラーヘッドの散水半径について
スプリンクラーヘッドは、散水能力別に「標準型」「側壁型」「高感度型」の3種類に分けることができます。
それぞれの有効散水半径(範囲)を見比べてみましょう。
■標準型(有効散水半径:2.3m・2.6m)
標準型ヘッドとは、中心になる軸から円状に散水させる装置のこと。
0.1~1MPaの圧力範囲内での有効散水半径は、2.3m・2.6mです。
標準型ヘッドには、上向きに取り付けるタイプ(SSU)と、下向きに取り付けるタイプ(SSP)があります。
■側壁型ヘッド(有効散水範囲:前方3.63m・両側1.9m)
側壁型ヘッドとは、設置場所の壁面に取り付ける装置のこと。
0.1~1MPaの圧力範囲内での有効散水範囲は、壁の前方に3.63m、壁の両側に1.9mです。
標準型と同様に、上向きに取り付けるタイプ(SWU)と、下向きに取り付けるタイプ(SWP)があります。
■高感度型ヘッド(有効散水半径:2.6m以上)
高感度型ヘッドとは、感度種別が1種で有効散水半径が2.6m以上のヘッドのことを指します。
【注意点】
スプリンクラーヘッド付近に間仕切りや物を置くと、有効に散水できなくなってしまうので注意が必要です。
▼まとめ
スプリンクラーの有効散水半径(範囲)は、ヘッドの種類によって大きく変わってきます。
その為、設置場所の面積や環境に合わせてヘッドを選ぶことが大切でしょう。
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